SUPのはじめ方

一般社団法人日本SUP指導協会公認スクールでバッチテスト1級を取得し、その後行政に電話してSUPで遊べる場所を探したり、SUP経験者に話を聞いたりする中で知ったことを紹介していきます。

ライセンスは必要?

ライセンスは不要です。不要ですが講習を受けることで効率的な体の動き方や身の守り方を知ることができ、SUPの幅が広がります。たぶん
ライセンス発行団体は主に2つ。

  • 一般社団法人SUP指導者協会
  • 一般社団法人日本セーフティカヌーイング協会

一般社団法人SUP指導者協会は2018年に設立された新しい団体で、SUPというレジャー・スポーツの普及・発展を目的とした組織で、インストラクター養成、 バッジテスト(一般愛好家向けの技術検定)などをしている団体です。僕はこちらでパッチテストを受けました。
SUP指導者協会公式Webサイトから認定スクールを探し、認定スクール公式Webサイトを見るとバッチテストと、スキルアップ講習の日程が公開されていたので、そこに申し込んだ。という流れです。

イケイケでめっちゃ見やすく必要な情報が整理されているWebサイト
<日本SUP指導者協会>

日本セーフティカヌーイング協会は1988年設立の歴史ある組織で、リバーカヤック、シーカヤック、レクリエーショナルカヤック、シットオントップカヤック、オープンカヌー、SUPの安全なパドリング技術及び指導法の研究/ 指導者の養成、検定及び派遣など行っている組織で認定スクールで「一般愛好家への技術認定」としてパドリングテストを受けることができます。

公式サイトで「パドリングテスト」のページを表示することこうなるので、詳細分かりません・・・。

一般社団法人ぽいWebサイト
<日本セーフティカヌーイング協会>

日本SUP指導者協会はSUPというレジャーの発展を目的としているのに対し、日本セーフティカヌーイング協会は第一の事業内容に「安全なパドリング技術及び指導法の研究」があげられていることから、同じくSUP愛好家に対し技術検定を実施しているものの毛色が異なっていることが想像できます。(←僕の主観
SUP指導者協会インストラクターから聞いた話では、日本セーフティカヌーイング協会で求められるパドリング技術は日本SUP指導者協会のそれより高い水準だそうです。

SUPはどこでできる?

自然湖:△
ダム湖:△
海水浴場:△
その辺の海:△
あらゆる水辺を自由に楽しめると思ってSUPに興味を持ったのですがこの世界の水辺はグレートスピリットのものではなく、どこかの人間の管理物なのです。クソっ!

自然湖
公共エリアの場合も管理組合が設置されていることが多く、規制を受けたり、湖面利用料が求められたりする場合が少なくありません。ネット検索で管理組合的なものが見つかればまだ良い方で、公共湖・私有湖問わずネットで検索しても現地へ赴いても看板等一切なく確認する手段が一切ないこともあります。
ですので、管理者がわかる→管理者に連絡できる→管理者に許可をもらえる。ような自然湖を選ぶことが無難です。
現地の住民もルールを知らないこともあるので、湖の周りでの聞き込み調査も要注意です。てかそもそも現地の方も知らないルールって、そのルール設定者である湖管理者は周知義務を果たしてないと思いますけどね

ダム湖
ダムを管理している行政や電力会社に許可をもらう必要があります。ダム湖って基本的に深いから怖いけどね。

海水浴場
海水浴場は管理者が比較的わかりやすいので確認難易度が低いです。秘境のような自然でSUPしたかったのに…

その辺の海
SOLAS条約や漁港管理者によって立入禁止区域が設定されたり、水質の問題で立ち入らない方が良い場所があります。「その辺の海」の場合も管理者がわかる場所で管理者に確認の上をSUPすることが良さそうです。

いやー悔しい。わかりにくい。

必要な道具は?

とにかく安く初めてみたいという方向けの道具を記載していきます。

SUP
YouTubeの格安SUP比較動画みて最も良さそうだったこちらを使っています。
まだ6回程度の使用ですが、丈夫でまだまだ使えそうですし空気を入れるときちんと板のように固くなり不便はありません。分厚く浮力が高いので、アクロバティックの動きはしにくいですが安定性が高くゆったり楽しめます。

空気ポンプ
SUPに手動ポンプが付属していますが、SUPをする前に体力を消耗します。車のシガーソケットで利用でき便利です。混み合っている駐車場で使うのは気が引けるくらいの音が出ますが、「なんの音?」みたいな顔してれば大丈夫です。

マリンシューズ
クロックスなどだと、SUPから転落した際にさようならしてしまったり、泳ぎにくっかたりなにかと大変です。

ライフジャケット
SUPは意図せずいきなり転落するので、慣れている水面であってもいきなり頭まで沈むのはビビります。勝手にプカプカ浮いてくれるライフジャケットはSUPのお供です。僕は空気を入れるタイプを使っています穴が空いてしまうと「浮くと思ってたのに沈んだし!」という危険な状況を招くのでオススメしません。来年の春にモンベルで良さげなライフジャケットを購入する予定です。

服装について
僕はクラゲや水中の石などが怖いので上限インナースパッツを着て、水着とスポーツTシャツを着ています。

おわりに

SUP教室やカヤック体験、リフト代を払ってのスキー・スノーボードといった手取り足取り管理された環境を買うアクティビティ以外で楽しみたくても、そういったアクティビティは極端に発信されている情報が少なく、なのにルールが多いってことが少なくありません。「危険があるからそういうもの」という意見もありますが、そうじゃないと思うんですよね。その業界の団体やスクール運営者に“ 誰もが5分調べれば誰に何を聞くべきか分かる”という状況を作る義務があると思うのです。
実際に、何らかのアクティビティが盛んな地域について調べると、現地の情報発信に積極的なスクールがその状況を作り出していたりします。

  1. アクティビティの魅力を発信→興味関心の醸成
  2. わかりやすくルールを発信→誰ものが検索して始め方を調べられる
  3. スクールが講習や道具を販売→ビギナーが技術と道具を手に入れる
  4. 技術と道具を手に入れた人がSNSで魅力シェア→1.に繋がる。

というシンプルな話です。

ひどいものではSNS上で、インストラクターがルールを知らずに楽しんでいる人を糾弾していたりしますからね。ルールを知らない人はNGであることは当然であるものの、ルールを知らない人が道具を手に入れられる環境にあるという現実を受け入れた上で、道具と同じくらいルールを手軽に手に入れられる環境を作ることがインストラクターの役目なのに。その糾弾という行動が自らのお客さんを減らしていることになぜ気が付かないのか…

そんなモヤモヤが募り、インストラクターでもないのに長々とSUPについて書きました。認識相違などあったらコメントいただけると嬉しいです。そうすることで「SUPをしたいけどどうすればいい?」という方が、この記事を見て疑問を解決することができると思っています!

色々と守らなければならないルールや、気をつける点が多いですが水面でやるスノーボードのようでとっても楽しいのでぜひ!

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