完全在宅勤務を2年半、半分在宅半分出社勤務を半年続けた独身若手会社員が在宅勤務生活を続けてきて感じたことを書き連ねます。
僕の勤める部署(所在地東京)は2020年3月2日(月)から完全在宅勤務となりました。
2月28日(金)はこれまで通り出社勤務し、来週も出社のつもりで退勤したら3月1日(日)に「コロナウィルス流行ってきたから出社を禁止するねー月曜会社来ないでねー」と笑
そこから一年ほど出社月0回のリモート勤務を続けて2021年4月に地方支社へ異動、地方で着任した部署は出社制限が厳しくなかったので、半分出社半分在宅という勤務を半年ほど続け(2021.4〜2021.9)、そこから半年と少し身支度が面倒すぎて完全在宅に(2021.10〜2022.6)、その後door to door 4.5時間掛かる遠方に住みたい場所ができちゃったので引っ越して完全在宅生活を送っています。出社を命じられることはありません。
在宅勤務は仕事上不利か | 不利だと思います |
人間関係は希薄になるか | 当然なります |
在宅勤務で嫌なことはあるか | ないです |
在宅勤務で嬉しいことはあるか | あります |
在宅勤務を続けたいか | 続けたいです |
在宅勤務は会社として正しいか | わからないです |
全員が在宅勤務ならば不利な点はないと思いますが、出社している方の割合が増えるほど、在宅勤務者は不利になっていくと思います。これは「人間関係は希薄になるか:当然なります」が理由です。
いうまでもなく、そもそも業務環境が在宅勤務に適合(契約書等々が電子化されている/稟議が電子化されている)していなければ議論の余地なく在宅勤務は不利ですね笑。そうではなく、業務環境が在宅勤務に適合している状況であっても、在宅勤務者は出社者からみると遠い存在になり、これが希薄な人間関係に繋がり、仕事上不利になると思います。
これは明確に「このポイントがこれだけ不利に働く」というものではなく、 人の性質としてです。表面的には会社の評価制度は出社と在宅で差がつかないように考慮されていますし、仕事を進める中でもWeb会議、電話、teamsやSlackといったツールで絶えず会話しているので不利や不便を感じることはありません。
ただ、それでも不利だと思うのは人は物理的な距離と物理的な接触回数が他者への好感と信頼感につながる生き物だと僕は思うからです。だって好きな人ができたら出来るだけ沢山会おうとしますよね。リモートで付き合うに至るのは至難の業ですよね。
人間が人間と仕事をしている限り、人の生き物としての性質からは逃れらず、やっぱり物理的に一緒に働いているメンバー同士の親密さを在宅勤務で得ることは難しく、この親密さが評価者被評価間にある場合、私情を挟まず評価しようとしても影響を一切排除することは難しいと思っています。人間だもの
まっ僕は在宅勤務を続けていて過小評価されたと感じたことはないですけどね。
まとめると、不利を感じたことはないけど。不利なこともきっとあるんでしょう。人間だもの
ないです。強いて言えば肩こりがやばみ
沢山あります。続けたいです。在宅勤務じゃない未来は想像できないです。
僕はコロナ禍になって様々な場所に住んで色んな人に会って多くの経験をしたくて、4回転居しました。
土日は月に4回、年48回しかありません。土日に出かけているだけは人生足りず、住む場所ごと変えるともっと色んな人に会ったり色々経験したりできます。
在宅勤務となって住まいを、住む地域を変えることで年齢/性別/思考/国籍/生き方が全く異なる多くの人たちに出会えて、そういう人に出会っていなければ行かなかったような場所に行き、経験できなかったようなこと経験ができています。
「会社は幅広い年齢層の方がいるので色んな考え方を知る機会になる、知人といった同じ年代の近い属性の人間で集まって遊んでいるのは良くない」と言う人がいるとかいないとか。おしゃっていること至極正しいと思います。でも、会社って幅広い年齢層がいますが、極めて同じ考え方の人の集団ですよ。社内も勉強になります、とても。でも社外も勉強になります。会社員と公務員。ビジネスパーソンと医者。日本人とインド人。共通言語なさすぎて面白い。
もちろん、色んな経験ができるのは「在宅勤務だから」ではないですけどね。
全国転勤のある会社で出社勤務、つまり転勤先に転居する生活をしていても多くの経験ができるので、良いと思います。完全在宅勤務で地元に留まって固定化された人間関係で生活していくくらいなら“僕は”出社勤務全国転勤の方がいいと思います(この考えは人それぞれですね)。
ただ、完全在宅勤務だと全国転勤の会社の判断を待たずに色んな場所に行けます。一つ足枷を外した状態ですね。
この生活を続けたいです。
わからないです。僕の場合に限っては生産性は下がっていると思います。社としてどうなのかはわからないです。
僕自身は、受験勉強を一人で部屋でやるよりみんなで自習室でやった方が捗る派なので、仕事も同じです。
ですから常に、出社者に対してハンディキャップを負っていると肝に命じて仕事の中に意義とやりがいを探してフルコミットしようとトライしたり、通勤時間がなくなってできた時間で自己研鑽をしなければというプレッシャーを常に感じていたり、出社して同じ仕事をするメンバーに囲まれていればそこまで感じなかったであろう新たな辛さはあります。
ただ、在宅勤務化して仕事がやりやすくなったこともあります。
各組織に閉じていた議論が、検索可能なオンライン上に乗ってきたことです。同じ拠点内ではわからなかったこと、賛同を得られず動けなかったことが、オンラインで遠方の拠点と繋がることで仲間を見つけられて解決したり、動き出せたり、拠点を超えた連携が格段にし易くなりました。
うっすい自己啓発本よりのひどい内容になってしまいましたが、“僕にとって”完全在宅勤務はポジティブです。
仕事の本所在地から離れている僕に対し「本気で仕事をしていない」と見る方もいると思います。そして、その見方は間違っていないと思います。でも自由ってそういうことですよね。ネガティブなこともポジティブなことも言われる中で自分で、自分にとって何が一番幸せかを考えて決める。
どこで働くかを考えるということは、キャリアプランを考えることそのものですね。