結局カーリースってお得なの?

注意事項

Web見積もりによる簡易比較であるため実際の価格とは異なる可能性があります。あくまで概算の一例として参照ください。

クルマが欲しいです。CX-30の4WD MTモデルが欲しいです。
リース契約を使うとお金が無くても新車が持てるそうですが、リースは良いのか悪いのかよくわかりません。
「車 リース デメリット」で検索すると「リースにはこんなデメリットが。しかし!◯◯◯なら、こうできるからとてもお得!」というリース会社の広告記事ばかりで結局どうなのか全くわからず、しゃーないので試算しました。

結論

2020年度最も売れたクルマであるトヨタ「ヤリス」の場合
一括購入だと総額2,876,025円
ローン購入だと総額3,063,289円
リース契約だと総額3,059,340円
であり、一括購入が最もお得。そしてローンよりリースの方が安いという結果になりました。

以下で、その理由を細かく確認していきます。

試算の前提条件

  • 車両は2020年度最も売れたクルマである「ヤリス」
  • グレードは最も選択されているXグレードの1.5Lガソリンモデル
  • オプションはすべてなし
    ※KINTOのWEB見積もりシミュレーションでオプションを選択できないため
  • 使用期間は7年間
  • 年間走行距離は5,000キロ
  • 使用者の年齢は25歳
  • 任意保険料は初めての加入(6S等級)
  • 運転者条件は21歳以上
前提条件の根拠
  • 2020年度最も売れたクルマ「ヤリス」
    2020年度乗用車ブランド通称別順位
    ( 一般社団法人 日本自動車販売協会連合会 )
    ブランド通称別なので、ヤリス、GRヤリス、ヤリスクロスの合計です。
    試算はヤリスで行っています。なんとなくです。
    http://www.jada.or.jp/data/month/m-brand-ranking/
  • グレードは最も選択されているXグレードは1.5Lガソリンモデル
    上位Zグレードと中間Gグレードが約30%、廉価のXグレードが約40%であり、全体の約55%がガソリンモデル
    https://driver-web.jp/articles/detail/30283
  • 使用期間は7年間
    2019年度 乗用車市場動向調査(p.28) より保有期間は平均7.1年
    https://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/pdf/2019PassengerCars.pdf
  • 年間走行距離は5,000キロ
    2019年度 乗用車市場動向調査(p.18) より月間平均走行距離は平均370km
    ×12ヶ月で4,440Km≒5,000km
    https://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/pdf/2019PassengerCars.pdf

この前提状況で、一括購入/ローン購入/リース契約の支払い総額を見ていきます。

一括購入での支払い総額

2,876,025円

内訳

購入時1,764,390円
7年間維持費 1,111,635円
ヤリスを横浜のトヨタディーラーで購入した場合のWEB見積もりです。
※2021年5月納車の場合で見積もりしているので、自動車税種別割は10ヶ月分になっています。
トヨタすごい、特定の店舗を選んで、その店舗の設定する手数料でWEB見積もりできます。さすがIT畑出身の社長が率いている会社!

ここに7年間の維持に掛かる費用を加えます。
税金と自賠責保険料、そして任意保険料で751,390円
車検並びに法定点検で360,245円になり
合計で1,111,635円です。

内訳

保険料と消耗品費の根拠

試算のために設定した任意保険料は年額57,800円。
これは、損害保険料率算出機構 自動車保険の概況2019年度(2018年度統計) 第13表 任意自動車保険 用途・車種別統計表<2018年度> その1に記載の保険料(947,646,597千円)÷ 自家用乗用車小型加入台数(16,395,039台) で求めています。

各消耗品の費用や交換タイミングについては下記の通りディーラーの価格表やカーセンサー等を参照していますので、実際と大きく異る可能性があります。
また、トヨタのメーカー保証期間である5年間を過ぎた6年以降の故障修理費用や、燃料代・駐車料などは考慮していません。
①ネッツトヨタ神奈川
https://www.netz-kanagawa.jp/afterservice/inspection
②カーセンサー
http://shaken.carsensor.net/shakenguide/shaken_kokan.html
③グーネット
https://www.goo-net.com/pit/magazine/109525.html

ローンでの支払い総額

3,063,289円

内訳

ローン購入の場合は金利が掛かるので、購入時の費用をすべてろうきんから借りた前提で金利を計算します。
中央ろうきんのマイカーローンは団体会員の構成員で年利固定で2.900%なので、合計3,063,289円となります。

計算式

金融機関:中央ろうきん
借金額:1,764,390円
金利:2.900%
期間:7年
※頭金並びにボーナス払いなし
試算結果→支払総額:1,951,654円
ここに維持費1,111,635円を加え、3,063,289円となります。

リースでの支払い総額

3,059,340円

内訳

天下のトヨタが提供するKINTOでのWeb見積もり結果です。
期間は7年を選び、車種はヤリス X GAS 1.5L 2WDモデルであるため一括購入・ローン購入と同条件です。

7年総支払額は2,919,840円ですが、一括購入やローン購入と同じく7年経過後に手元にクルマが残るように買い取るものとし、残価139,500円を加算しています。

買取額(残価)の根拠

WEB見積もり注意事項の下記の記載より、 最安グレードであるX “Bパッケージ” 1.0L·CVT·2WD 1,395,000円×10%を車両買取金額として加算
“各KINTO取り扱い車種の最安値グレード・パッケージの希望小売価格(A)に対して以下残価率で算出しております。”記載があるため

まとめ

リースがさほど高くないという結果になりました。

この理由ですが、団体割引された任意保険がセットであることが価格を押し下げている大きな要因かもしれません。そのため、正確には「リースはさほど高くない」ではなく「任意保険を含んでいるKINTOの場合は高くない」かもしれません。
https://driver-web.jp/articles/detail/26066?utm_source=carview&utm_medium=news&utm_campaign=202001

KINTO公式Webページを見て確認できる情報をもとに、おおよそ同等の補償内容になるよう東京海上日動提供の自動車任意保険をWeb見積もりすると7年間で総額640,882円となりました。

その場合、現金一括購入で3,112,307円 となり、
リース契約の方が52,967円安くなる計算になります。
まとまったお金が不要で、しかも保険やメンテナンス等を自分で調整する必要がないのもかかわらず安い…

もちろん、任意保険内容はKINTO用にカスタマイズされているはずであり、且つ東京海上日動自動車任意保険のWeb見積もりは、変更できない箇所も多く実際の見積もり額と異なる可能性が大いにあります。

  • ガードレール・電柱・自転車に衝突
  • 当て逃げ
  • 車庫入れに失敗
  • 墜落・転覆
  • お車同士の衝突
  • 二輪自動車・原動機付自転車との衝突
  • 火災・爆発
  • 盗難
  • いたずら・落書・窓ガラス破損
  • 飛来中・落下中の他物との衝突
  • 台風・竜巻・洪水・高潮

対人:無制限
対物:無制限
人身傷害補償保険:5,000万円
車両補償:免責5万円
—-補償対象となる主な事故例—-

ロードサービス
①車両搬送費用補償・車両搬送サービス
②緊急時応急対応費用補償・緊急時応急対応サービス
※①と②合計で15万円(レッカー料金の距離にして約200キロ)が限度になります。
レンタカー費用補償
事故30日、故障15日(日額はご契約車種により異なります)
通常の衝突等の事故の他、盗難でも代車費用が補償されます。
弁護士費用
事故の相手方との交渉を弁護士に依頼した際の弁護士費用や訴訟費用を補償します。 1事故につき300万円(被保険者1名ごと)

ノンフリート等級6S等級
事故有係数適用期間0年
割引率4%割合
運輸支局沖縄以外
ナンバー5,7ナンバー・軽以外
初度登録年月 令和3年3月
発売年月 令和2年2月
メーカー トヨタ
車名 ヤリス
型式 MXPA10
Eco割引 なし
ASV割引 あり
新車割引 あり
使用目的 日常・レジャー使用
年齢25歳
免許証の種類ゴールド
運転者限定なし
運転者年齢条件21歳以上補償
対人賠償責任保険無制限
対物賠償責任保険
(免責金額(自己負担額))
無制限
対物超過修理費特約あり
弁護士費用特約(日常生活・自動車事故型)または弁護士費用特約(自動車事故型)自動車事故型
人身傷害保険
└保険金額
5,000万円
└補償範囲登場中のみ補償
傷害一時費用保険金なし
入院時選べるアシスト特約なし
車両保険一般上限
免責金額(自己負担額)
(1回目ー2回目以降)
5万円ー10万円
車対車免ゼロ特約なし
車両保険金額195万円
車両新価保険特約なし
車両全損時諸費用補償特約あり
車両全損時諸費用保険金倍額払特約なし
レンタカー費用等補償日額7,000円
事故30日
故障15日
└レンタ補償事故:搬送有無問わず
故障:搬送時のみ
└日額7,000円
└上限日数事故30日
故障15日
地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約なし
個人賠償責任補償特約なし
自転車傷害補償特約
(一時金払)
なし
無過失事故に関する特約あり
車内携行品補償特約
(免責金額(自己負担額))
なし
事故防止アシスト
メディカルアシスト
介護アシスト
事故現場アシスト
もらい事故アシスト
入院時選べるアシスト×
ロードアシスト
レンタカー等諸費用アシスト

この条件で見積もりし、算出された年額147,969円を、毎年6S等級→7等級→8等級というように1等級づつ上がり割引される過程で試算しました
※割引率表は2021年4月1日以降始期用東京海上日動自動車保険まるわかりブックp.29をもとに作成。

ちなみにKINTOは事故しても等級は下がらないようです。

リースの方が高いから騙されないで!という記事の予定が、ただKINTOすげぇという内容になってしまいました。
KINTO担当者が「きちんと比べるとお得」、「テレビCMも“ たかっ! ”と最初は思うけど、きちんと見てみるとお得だとわかる」という内容にしているとお話されている記事を読みましたが、そのとおりですね。

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